院長のいちょう通信

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vol.39 プロバイオティクスとプレバイオティクス

更新日: 2020/10/21(水)
腸内細菌のバランスが健康に大きく関わっているとされており、腸内環境を整えることで多くの病気が予防できることがわかってきました。腸内には100兆個、1000種類以上もの腸内細菌が生息しており、その比率は食生活やストレス、薬の影響などで容易に変化すると言われています。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が優位な腸内環境を維持することが理想とされていますが、そのためには毎日の食事の内容が重要になります。乳酸菌を多く含む発酵食品などを多く摂ることを心掛け、肉類などの動物性食品の摂りすぎに注意することは言うまでもありませんが、さらに腸内細菌のバランスを維持するための食品も必要です。それらの食品をプロバイオティクス、プレバイオティクスに分類することができます。プロバイオティクスは、「人に有益な影響を与えるとされている生きた細菌や酵母またはそれを含む食品」のことで、ヨーグルトや乳酸菌飲料、味噌、納豆など。プレバイオテクスは「腸内の善玉菌を増やし、人に有益な影響を与えるとされる難消化性食品成分」で食物繊維やオリゴ糖を含む食品。いずれもビフィズス菌を増やし、腸内細菌のバランスを安定させる効果があります。料理が苦手だったり一人暮らしで良好な食生活を維持することが困難な方や外食が多い方などは、身近にできる健康増進のため、ぜひ積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。腸内環境を改善することで免疫活性作用が高まれば、これから迎える冬場の感染症対策としても有用と思われます。
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